2015年2月26日木曜日

ブラーのおすすめのアルバム曲

最近になってYouTubeのブラー公式チャンネルにて、なんと今までに発売された全アルバム収録曲をフルで聴るようになりました。
近々新アルバム「ザ・マジック・ウィップが出るそうなので、プロモーションの一環なのでしょうか。
それにしても太っ腹。



せっかくですので、シングルカットされずあまり有名でないが名曲だなーと思っているアルバム収録曲を紹介してみようと思います。

ちなみに自分はフジの深夜にやっていたBEAT UKでブラーを初めて見た口で、ブリットポップ以前のブラーはモロにマンチェスター系の音で、当時ジーザス・ジョーンズを売り出してたFood Recordsの期待の新人!って感じで宣伝してましたね。

そんな頃に出た1stの「Leisure (1991)」はやはり評価が低いようで、やっぱそういう企画では最下位のアルバムによく選ばれてますw

ブラーの歴代アルバムを米サイトDiffuser.fmがランク付け

ですがちょっと待った!
日本盤ではボーナストラックとして入っていた「Mr Briggs」は超名曲なんですよ!
マンチェ色の強いLeisureにおいては逆に異色な存在の曲。




はい、ということで次は2ndの「Modern Life is Rubbish (1993)
初期ブラーファンはこれと3rdを最高傑作とする人も多いのではないでしょうか。

いわゆる捨て曲なしの完成度で、サイケデリックな佳曲も多いです。
そんな1曲。接触不良のようなトレモロギターとうねるようなベースラインがカッコイイ「Oily Water




日本盤ではボーナストラックとして、1stから2ndへの変貌を予感させるような先行シングル「Popscene」も入っております。




続いて、一番売れたであろうブリットポップの幕開け的名作の3rd「Parklife (1994)
ブラー初体験の人には間違いなく一番おすすめなアルバムです。
曲もバラエティに富んでおり、1曲目からまさかの4つ打ちディスコ調の「Girls And Boys」で不意をつかれます。
もちろん売れたアルバムですのでシングルカットされた名曲も多いですが、今回はあくまでも隠れた名曲ということで次の2曲を。

まずはグレアムの不穏なギターがねっとりと絡みつく「Magic America
この頃のブラーってアメリカツアーで痛い目にあって(映画「No Distance Left To Run」でも描かれていますが)アメリカを皮肉るような曲とか発言が多かったんですよね。
結果的にそれがブリットポップへの回帰となるわけですが…




そして、実質的にアルバム最終曲とも思える「This is a Low
これまた渋いギターが光るバラードです。
直訳すると「海岸線沿いに佇んでたら低気圧が来た」という内容ですが、オープニングの馬鹿騒ぎな名曲Girls And Boysと対極な、祭りの後の虚しさ的な曲ですね。




続いて、オアシスとのブリットポップ対決に祭り上げられセールス的には失敗したとされる4th「The Great Escape (1995)
いい曲もあるんですけどね(特にアルバム前半)
いかんせん曲が多すぎるのと、Parklifeで期待値が上がり過ぎたんじゃないかなと。
でも食わず嫌いで聴かないのは勿体無い。そんなアルバムです。

The Universal」も名バラードですが、負けず劣らずな名曲「Best Days
このアルバム全体的に自虐的な曲が多いように感じますが、これも「今日が人生最高の日なんて言ってたらみんなに笑われるよ」なんていうサビが、どこか投げやりなブラー自身を自虐的に描いているようにも思える曲です。




続いてセルフタイトルの5th「Blur (1997)
これはブラーのシングルでも一番ヒットした曲であろう「Song 2」が入ったアルバムですね。
一度失敗したアメリカ進出もこの曲がきっかけで成功することに。
時期的に考えるとGorillazが上手くいったのもSong 2のヒットがあってこそかもしれませんね。
そんな曲に代表されるように、ブリットポップからアメリカオルタナティブに傾倒したいった転換点的なアルバムでもあります。

この時期はペイブメントのマルクマスなどとも交流があったそうで、いかにも影響されたっぽい曲「Country Sad Ballad Man
よれたギターやボーカルがそれっぽいですねw




そしてまたアメリカの歌。
しかし、Magic Americaと較べて垢抜けた感じの名曲「Look Inside America




そして「13 (1999)」と「Think Tank (2003)」と続くわけですが、取り敢えず今回はここまで。

こうして聴いてみると、色々と音楽性を試行錯誤してきたバンドなんだなーと。
特に13Think Tankではより実験的なポストロック的なアプローチを、そしてそれぞれ趣向性の強いソロ活動などもしているわけですからね。

新作の先行シングルを聴く限りでは13の路線なのかなーと予想しますが、一体どんなアルバムになるのか楽しみですね。

0 件のコメント:

コメントを投稿