2006年1月7日土曜日

牛丼で思い知らされる自分の小ささ

仕事帰りによく行く牛丼屋がある。
そこでは基本的に牛丼並盛しか注文しない。

大体いつも同じ女の子の店員さんが働いていて
今日も当たり前のように「牛丼並盛」と注文すると
その子は「牛丼大盛ですね」と言って行ってしまった。

「あれ?今大盛って言った?」などと思っていると
あっという間に牛丼大盛が登場した。
かなり空腹だったので、まぁいいやと思い食べ始めた。

そして考えた。

あの店員は以前にも、私の注文を
「ん?ん?」と聞き返してきたことがあった。
ひょっとしたら私の滑舌が悪いのか?
それともあの店員の耳が良くないのか?

牛丼を半分ぐらい食べたところで気が付いた。

私は牛丼並盛を「並盛で」といつも注文する。
おそらくここが紛らわしいのだ。
並盛を「並(なみ)で」と注文する人はいるが
大盛を「大(おお)で」と注文する人はいない。

つまり「盛(もり)」を付けることにより
大盛と聞き間違える可能性を自ら広げていたのだ。
「並で」と頼めばまず「大盛」と間違えないはずだ。

妙に納得した気分で牛丼を食べ終え、レジに向かうと
何も知らない店員はいつものようにニコニコと
「またお越し下さいませ」とお釣りを渡してくれた。

外に出て白い息を吐きながら駐車場に向かう途中思った。


「・・・俺って小さいなぁ」


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